放課後の夕方が美術部部長嘉島明奈(カシマメイナ)の作品達を照らす。青緑と黄色の絵の具が作品の近くに疎らに沢山置かれてある。描き途中の物も有れば、完成している物もあるがどれもさっき描き終えた様だ。乾きかけの絵の具が窓から差し込む夕日によって淡いオレンジに光っている。静かなこの部屋では、まるで、時間もゆっくり流れて行くようだ。美術室の扉は、いつだって新しい色を歓迎している。君の好きなもの、描きたいもの、ここで少しずつ見つけていけばいい。上手く行かなくても構わない。大事なのは、君だけの色を見つけることだから。